今回は少々逸脱で、旧キハ44200の改造車から。前回のキハユニ16の大元について、
2ドアの湘南型の正面をもつキハ44100であるが、登場当時は基本3両編成であった。
その中間車がキハ44200。同じく電気式で登場したが、湘南型の正面とは無関係。
そもそも運転室がない気動車の中間車両であった。履歴は以下になる。
キユニ19 2←キニ16 2←キハ19 2←キハ44201*(1953年製)
電気式気*→液体式へ改造、その後ニキ16、その後にキユニ19に改造。
上記の画像撮影の当日は、主な対象は宇部線の旧型国電であり、山口線ではない。
しかし当日、よくわからない少し違和感がある郵便荷物の気動車が最後部に連結。
そのため、あまり考えず、来る車両は拒まずでとりあえず撮影したと思われる記憶。
違和感は食パン型のイメージの切妻の正面であったが、当時はそこまで意識せず。
気動車では郵便荷物車が相当不足気味であったため、多数の種類の改造車が発生。
その1両だろうと勝手に想像。しかしほとんど記憶から消えてしまっていた。
今回、過去のフィルムの一連のデジタル化でキユニ19 2が映っているコマを再発見。
大元は、撮影当時の3年前に紀勢線でみたキハユニ16と一緒に使用された車両になる。
元電気式キハ44200(中間車)であり、その改造車をたまたま撮影していたことを理解。
違和感は、数少ない普通列車用の中間気動車でそのため切妻であったからと思われる。
以下はキハ44200の履歴になる。最終的には、5両中4両がキユニ19、1両がキニ19
に改造されていた。
キユニ19 2は、廃車が1980/12/27のため、その5か月前の撮影、ということになる。
1980年10月のダイヤ改正まで使用と推定。末期のキユニ19に遭遇していたようである。
参考:RM LIBRARY 20/21国鉄郵便荷物気動車の歩み
上(P27~P31)、下(P44~P47)
鉄道ピクトリアル アーカーイブセレクション13 国鉄の気動車1950(P55)
鉄道ピクトリアル アーカーイブセレクション14 国鉄の気動車1960(P13)
JTB時刻表(1980/07)