一睡の夢:国鉄末期の12年

40年ほど前の国鉄時代の記録

筑肥線電化初日 12-8(唐津/東唐津 新駅と103系)

1983/03/22 筑肥線 唐津、E05はクハ103-1505

 今日は筑肥線電化初日。旧東唐津駅は廃止、そのため本日から唐津駅利用になる。

その唐津駅は高架になり、103系1500番台が運転開始。ただし列車の本数は多くない。

  3/21まで、旧東唐津発上り博多方面(気動車20本と、客車1本)

    普通:19本、急行平戸が1本、最終で筑前前原行が1本

  3/22から、唐津発上り地下鉄博多方面(始発と西唐津発があり、103系電車)

    普通:20本、それ以外に筑前前原行1本(地下鉄博多行接続)

上り方面発の本数だけを単純比較では、21本→21本で同じ。

 

 朝の多客時はさすがに本数が多いが、その後になると例えば812の次が942までない。

日中では概略1時間に1本程度、しかし1241の次は1445、2時間待ちという時間もあり。

103系使用線区では、仙石線石巻発仙台行が、同じ時刻表では普通と快速で1日26本*。

単純比較はどこまで意味があるか微妙であるが、仙石線のイメージに少し近い可能性。

しかし、さすがに103系電車を2時間待つ時間があるのは、違和感ばかりである。

  *他に平日は、朝の多客時に矢本行と陸前山下行が各1あり。

 

 ちなみに、時刻表2025/05では、唐津発平日上りは、乗換含めて43本となっていた。

倍増で、電化当時の1時間~最大2時間待ちは、今は30分~最大40分程度に大幅改善。

ただし筑前前原乗換の場合も激増で、日中は基本乗換。6両ではなく3両編成が多い。

運転頻度は大きく増やす、しかし短縮編成、運転区間は短めで場合によって乗換あり。

国鉄末期からJRに移行の現在まで、比較的利用者が見込めそうな線区の方針そのもの。

 

1983/03/22 筑肥線 唐津駅(入口)

 3/22電化当日は、駅に祝賀の幕や掲示が見られ、高架駅の103系新車も目新しい。

唐津駅の祝賀掲示には、なんと当初の計画の呼子線の名前まで見られて、少々驚く。

呼子線の延伸建設を強く望む地元の意思であろうか?

 

1983/03/22 筑肥線 唐津103系車内の部分拡大

 ホームに停車中の103系地下鉄博多行に乗車。車内はいわゆる103系というよりも、

201系に近いと感じた。車内の拡大画像左下の座席に注意で、201系と同じくドア間の

7人掛けの真ん中の席の色だけ目立たせていた。

 唐津始発でも、結構な人が乗車と思える状態で、空き席はあるがにぎわっていた。

なお車内に並ぶ吊り輪は、昨日乗車のスハフ42 146の場合とは異なり、違和感はなし。

ほどなくして発車、新線を走行で和多田に停車、近くの唐津線にはホームなし。

 

 川を渡って東唐津新駅着、交換で少し停車時間あり。この駅にも祝賀横断掲示あり。

ただし昨日の東唐津旧駅の賑わいを思うと、中心駅の移動を実感であった。

 

 

1983/03/22 筑肥線唐津 新駅

左は乗車の上り、右は下りでE01のクハ103-1501

 今日から主役の103系電車が並ぶ。昨日までのキハ35に慣れた一般の乗客の方なら、

トイレがないことを除けば、ロングシートは違和感少?100%冷房車となったため、

夏は快適になりそう。昨日まで走っていた朝夕の旧型客車との乖離がとても大きい。

 

 

  参考:JTB時刻表1983/03、2025/05

      国鉄電車編成表1983、P67