今回は三池鉄道の客車、コハ104から。客車は基本2両で、機関車が牽引の客車列車。
3回訪問で見た限り、三池港側がコハ100、万田/平井側がホハ200で固定状態であった。
従って三池港発の最後部に使用されていた。3ドアで、資料によると17m客車らしい。
※鉄道ピクトリアル434、P31:16,830㎜、1948年東芝製、21トン。
※国鉄の客車重量で、22.5t未満は 「コ」 となる。
この車両の第一印象は、弘南大鰐線で見た三ドア化された旧富士身延の買収国電で、
角を少し丸くした様なイメージ。個人的な印象だけではあるが、似た雰囲気を感じた。
旧富士身延モハ105(1927年製)
弘南鉄道 モハ2252/モハ2253(2024/08/10投稿)から再掲載・拡大
床下に開いた台形形状のトラス棒が見られ、古風な印象となる。鋼製電車以前の、
木造電車や木造客車の台枠を利用して、鋼製車体取付を行なった車両と勝手に推定?
なお屋根にホハ200と同様に、ドア上に相当の位置に「へ」の字型の水切りがあり。
またドアは木製で、ホハ200と同様のモノが設置に見える。このドアも、弘南鉄道の
モハ2253(旧富士身延からの買収国電、上の画像)のモノと似ている印象があった。
車両の重量表記で、国鉄と同じであれば21トンの重量表記は「コ」となるはず。
当時、国鉄では事業用車両でコヤ90があったが、自分が見る機会はなし。そのため
「コハ104」の番号も拡大で撮影すべきであったが、残念ながら気が回らずであった。
コハ100は、見た限り3両あり。それぞれ、コハ103/コハ104/コハ106、になる。
当時はホハ200に集中していたため、積極的な撮影は全くなし。それでもかろうじて
写っていた画像も含めて次回も掲載予定。何かに集中するとは良いが、そのために
おろそかになった典型。後悔後に立たず、のわかりやすい一例になってしまった。
参考
三池炭鉱鉄道関係
鉄道ピクトリアル434(私鉄の電気機関車、P31、P43)
◇P30~:三井石炭鉱業(株)専用鉄道
コハ103/104/106:1948年製(東芝)、コハ104他
鉄道ピクトリアル557(九州の鉄道、P130~)
◇P130:三井石炭鉱業(株)専用鉄道
車種別両数表(1982年頃)、コハ(100)は3両
鉄道ピクトリアル721(戦前製旧型国電、P66)
◇P66:三井三池炭鉱専用鉄道
1984/10/01の職員輸送列車運転廃止