今回からは、南武支線の昔の車両の画像再現と、今の車両の画像比較等を想定です。
前回までの、北海道での列車の走行の撮影とは、掲載画像が大きく異なると思います。
記事内容も観点含めかなり変わると思います。この点につきましてはご了承ください。
最初は、クモハ11とクハ16の2両の旧型国電から。1980/11/17までの営業運転でした。
2両で4編成あり、2運用使用(日曜祝日は変更)となっていました。
以下順に掲載させていただきます。
まずクハ16215/クモハ11244の走行、南武支線は距離が短く、撮影が難しい。
それでも北東側が撮影しやすいように思えたが、陽の関係で晴れると朝限定になる。
編成は完全固定ではないが、ある程度決まっていたように思える。なおクモハ11は、
旧31系のみであったが、クハ16は旧30系と旧31系が2両ずつ半々で在籍。
1980/10~11/17までの最末期では、撮影できた編成は以下であった。
16007/11222、16211/11248、16215/11244
(16003と11270は、上記時期には撮影できず、もう少し前の撮影のみ)
国鉄電車編成表から抜粋(各年3/31から4/1)、なおクハ16は浜川崎側になる
1978:16003/11222、16007/11244、16211/11248、16215/11270
1979:16003/11222、16007/11248、16211/11270、16215/11244
1980:16003*11222*、16007/11270、16211/11248、16215/11244
*1980では、16003と11222はバラバラのように読める
また、12016/11222の編成の記載あり、中原電車区内での連結留置?
土曜含む平日の朝のラッシュ時において2運用が往復するが、その後は日中は1運用、
その後夕方に再度2運用らしい。なお朝のラッシュ時の運用終了の1編成については、
運用終了後に尻手→矢向で回送、矢向の川崎側でその後停止していたとの記憶になる。
なお日曜祝日は変更で、同時に2運用はなかったと思える。ちなみに2025年現在では、
朝のラッシュ時終了後は、尻手から浜川崎経由で弁天橋へ回送されている。
最初に運転席側2位4位側から。南武支線では川崎新町の尻手行ホーム停車中が頻出。
南武線の本線の基本4両に増結の、附属編成に運用中のクハ16215/(クモハ11270)。
当時はクハ16/クモハ11の2両は、南武支線専用状態であったが、稀に本線の附属編成
(2両)に、クモハ73/クハ79の代用で使用されることがあった。
朝のラッシュ時で陽がまだ高くないため、光線の関係でリベットがよくわかる状態。
隣の11270と比べ、縦列のリベットが多く見られる。
次に助手席側1位3位側。朝の運用を終えた編成が矢向に停車。ただし停車位置に
よっては望遠レンズが要となる。
今回は、クハ16215。木造電車から半鋼製電車となった最初の系列になる。
クハ16215←クハ16109←クハ38063←モハ30023←デハ73223
・廃車は1980/12/15
上記は、旧型国電車両台帳から抜粋
・1926年製(※1928年の改番で、記号の「デ」は「モ」に変る)
上記は、国鉄電車の歩み(30系から80系まで)P3とP9から抜粋
※「木製電車体の弱さは改良の段階に達していたところ、たまたま関東大震災
により大量の車体焼失をこうむった経験により、(途中略)半鋼製車体に
切り替えることとなり・・・」
上記は、国鉄電車の歩み(30系から80系まで)P8から、抜粋
これらは(旧)30系(内訳は、モハ30/サロ35/サハ36)と呼ばれることが多かった。
その末裔として、当時の国鉄では、営業運転を行なっていた最古の系列電車になる。
すなわち南武支線の、クハ16211とクハ16215のみ。残りの6両については、旧30系の
次の世代の旧31系になり、窓の高さが少し大きくなる。(シールの位置が異なる。)
これは画像で隣の車両との窓の高さやシールの位置の差で、遠くからでも判別が可能。
なおもう1両、クモハ12040が普通車「ハ」として残存はしていた。しかしこの車両は
仙石線(陸前原ノ町電車区)で、事実上職用車クモヤ代用で使用、営業運転はなし。
あとは職用車(クモヤ/クモエ/クモル)のみ。それ以外になると私鉄譲渡車両になる。
自分は、その旧30系の最末期の営業運転を、見て乗って撮ることが出来た。
なお16215は、運転室直後の客ドアが両側とも1枚ガラスでプレスなしに交換済。
そのため16211との層別は可能であった。(層別詳細は別途予定)
しばらくクハ16とクモハ11の画像が続く予定になります。
どうかよろしくお願いいたします。
参考
国鉄電車編成表:1978/1979/1980
旧型国電車両台帳
国鉄電車の歩み(30系から80系まで)