上り急行紋別札幌行は4両。しかしこの先旭川と深川で併結、結果13両で札幌到着。
そのうち1両は座席指定車(時刻表1984/07、P484)、需要がそれなりにあったようだ。
今回は、急行紋別から。当時見られた支線乗入の複数列車をまとめた急行になる。
朝に各地を出発して午前から昼前頃に札幌着、帰りは夕方札幌発で夜に各地に到着。
地元の人の行動想定で、1往復の支線直通急行は、上記の運行停形態がよく見られた。
早朝の網走発急行大雪を主体として、紋別、羽幌を途中で連結の3列車として運行。
下りは、網走行、名寄興部経由の遠軽、留萌羽幌経由の幌延行、の長い13両編成。
大雪がキハ82のオホーツクになると、今度は紋別が主体となり、羽幌と深川で併結。
下りは、滝川から普通富良野行をさらに併結で、行先は3方向となっていた。
なお分割後の滝川から富良野までは普通列車の為、この分割編成には急行名がない。
しいて言えば、急行紋別(の一部)が富良野行になっているという少々違和感の状態。
DC急行は基本2両から可能。(いなわしろのようにキハ52単行の例もあったが)
ECは当時165系が3両から可能。そのため各支線行の併結が、全国で広く行われていた。
直通での運行は、乗客目線では利便性が高く、特急化時にもそのまま継続での要望も
少なくなかったと思われる。しかし現状は河口湖行などごく少数に留まり寂しい限り。
急行紋別の時刻抜粋
※JTB時刻表から、1982/09、1984/07、1985/03、1986/03、1987/06
3列車併結は時刻が乱れた時は調整が大変そうに思える。なお富良野行は下りのみ。
上りは併結列車が異なっていた(かむい)。
以下は編成抜粋、同じくJTB時刻表から
1982/09
札幌← 羽幌①②/④+大雪3/2⑥⑦⑧G⑨+紋別⑩⑪⑫⑬
・①②/④:札幌・深川・留萌/羽幌、④は留萌まで、深川から逆編成
・⑥⑦⑧G⑨:札幌/網走、遠軽から逆編成
・⑩⑪⑫⑬:札幌・旭川・名寄・興部・遠軽、興部から普通、※名寄から逆編成
1984/07
札幌← 羽幌①②③/④+紋別⑤⑥⑦⑧+大雪3/2⑨⑩G⑪⑫⑬
・①②③/④:札幌・深川・留萌/羽幌、④は留萌まで、深川から逆編成
・⑤⑥⑦⑧:札幌・旭川・名寄・興部・遠軽、興部から普通、※名寄から逆編成
・⑨G⑩⑪⑫:札幌/網走、遠軽から逆編成
※③と⑬は連結しない日あり
1985/03
・①②:札幌・滝川・富良野、滝川から普通、下りのみ
・③④/⑤:札幌・深川・留萌/羽幌、⑤は留萌まで、深川から逆編成
・⑥⑦⑧:札幌・旭川・名寄・興部・遠軽、興部から普通、※名寄から逆編成
1986/03
・①②:札幌・滝川・富良野、滝川から普通、下りのみ
・③④:札幌・深川・留萌/羽幌、⑤は留萌まで、深川から逆編成
上りは幌延/羽幌間普通
・⑤⑥⑦:札幌・旭川・名寄・興部・遠軽、興部から普通、名寄から逆編成
参考:JTB時刻表、1982/09、1984/07、1985/03、1986/03、1987/06