今回は、14系客車以前のDC急行宗谷から。
元は函館/稚内間の急行であったが、この時は既に札幌/稚内間に短縮となっていた。
ここは音威子府の近く、少し北側で宗谷線と天北線の列車が共にみえる場所になる。
天気は雨のち曇りであまり良くない。KR64は暗くて使えず、ER200を使用となった。
牧場で牛が多く見られたのでこれを入れて撮影を考えていた。しかし牛は適当に動く。
列車の音が響くと突然ランダムに動いてしまうため、予想外に難航する。少々参る。
適当し広めで構えて、後は牛の動きに合わせて運を頼りにエイヤでシャッターを押す。
306D急行宗谷の時は1匹だけこちらを向いているが、まあまあ収まった感じになった。
この時は14系客車になる前。グリーン車キロ26を連結の急行宗谷は6両であった。
音威子府では、列車が来る時間と来ない時間があり、2時間程暇な時間も発生。
近くであったため駅まで戻り、同行者とそばを食べたはずが、ソバ屋の撮影は無し。
改札上には、行先が掲示で、その下に次の改札列車の札を下げる仕組みになっていた。
一番端に急行函館行、という掲示。しかしその時は既に宗谷は函館行ではなく札幌行。
函館行の表示の下に次の改札列車の札が下げられることは、もうなかったことになる。
旧の駅舎の外も中も見る時間は十分にあったが、撮影は外観1枚だけであった。
対象が列車の場合は、線路と時刻表から多少のイレギュラーがあっても予想できる。
しかし動物の場合は簡単ではない。特に野生動物の場合は想像するだけでも難しそう。
運転日や時刻が非公開の臨時列車の撮影レベル、より困難さが伴うのではないか?
比較的撮影が容易と思われる動きが遅い牛でも、ある程度考えないとうまくいかない。
これ以降は、時々野生のタヌキやキツネや野鳥などの素晴らしい動物の写真を見ると、
それまであまり考えたことがなかったことを思う様になった。まさにこの瞬間である。
この動物カメラマンのこの撮影には、どれだけ大変な苦労があったのだろう?
この撮影の苦労に対して、もの凄い準備と試練と忍耐と努力があったのではないか?
そんなことを考えたが、自分の撮影で動物が入ったコマはやはり極めて少なかった。
音威子府着924(上り急行宗谷)
着948(338D)
発959(337D)
発1008(天北線725D)
発1227(339D)
着1251(324レ)→1307発、これに乗車
<着1304(天北線724D)>
参考:JTB時刻表 1982/09