弘南鉄道には当時、富士身延鉄道以外に、伊那電気鉄道の買収国電も稼働していた。
今回のクハニ1271は、その飯田線の前史、買収以前からの伊那電気鉄道の車両になる。
上記画像では、手前から3両目に見られる。
手前が現役の荷物室、ドアは全部木造に見える。よく現役で稼働していたと感心。
省電とは異なる昭和の初めの私鉄の車両とは、こういうものなのか、と眺めていた。
当時弘南鉄道では、東急から3600系他の多数の移譲があり、置換も進行中であった。
行き当たりバッタリの「えいや」でとりあえず行った状態、事前調査も極めて不十分。
それでも、旧省電/買収国電などの撮影はある程度、何とか撮れた、といった状況。
思えば、もっときちんと行って撮っておけばと後悔、毎度のことながら困ったモノ。
しょうがないです。
弘南鉄道クハニ1271←国鉄サハニ7902←伊那電気鉄道サハニフ404(1929年製)
※買収時は、サハニフ404の車両番号をそのまま使用らしい。
※廃車は1989年、従って1929年から61年間の現役稼働車となる。
以下の参考から総合して抜粋になります。
参考:旧型国電車両台帳(P264/283)
RM LIBRARY 132/133弘南鉄道、上(P40/42/47)、下(P32/44)
RM LIBRARY 238買収国電(P29)
写真とイラストで綴る買収国電(P123)
国鉄電車の歩み(30系から80系まで)