一睡の夢:国鉄末期の12年

40年ほど前の国鉄時代の記録

飯田線旧型国電最後の力走4(68404/53001)

1983/05/05 飯田線 七久保/伊那本郷、238M 平岡行、クハ68404/クモハ53001

 238Mは、茅野始発で6両、辰野から4両、伊那松島から終点平岡まで2両編成になる。

残雪の山を背景にやってきたのは、クハ68404/クモハ53001の2両、238M平岡行。

全体的に当時の飯田線では4両編成が多く、2両編成は少ない状態であった。

なお1981年と1983年での撮影時点では、同じ車両で編成されていた。(半固定?)

1981/07/25飯田線 伊那松島、クハ68404

1983/04/09 飯田線 伊那松島機関区、クハ68404

 クハ68404←68030←55118←68004(1936年製)

1978年半数置換以降の末期で、クハ68の旧51系(客ドア間の窓が6個)は7両配置。

そのうち客ドアの戸袋窓がHゴム化された車両は、クハ68404とクハ68416である。

416は正面幌付き、404は正面幌無しのため、区別は可能。

 

1983/04/09 飯田線 伊那松島機関区、クモハ53001

1981/07/25 飯田線 伊那松島、クモハ53001

 クモハ53001←43801←43017(1933年製)

2ドア車は少なかったが末期まで残存、旧42系の53001は小窓が並ぶ。上り奇数向き。

形態が似ている53000は、下り向きであり、パンタグラフがPS13で異なり区別可能。

43015は側面行先表示板が窓上ドア横で端、53001は中央窓下にあり区別は可能。

運転席助手席ともに正面窓下に、43015は小型通風機を塞いだ跡あり、53001は無し。

1983/04/09 飯田線 伊那松島、クモハ53001

 1230Mは辰野から2両で到着、その後ろに機関区から出庫した2両増結で4両になる。

増結直後の撮影。木製の床、ニス塗の内面、運転席は半室、昔の形態を残している。

コンプレッサーの音とともに、走り出す衝撃音と釣掛モーターの音が聞こえてきそう。

1983/05/03 飯田線 天竜峡、クモハ53001

 クモハ53001はトップナンバーの様で実は違う。トップナンバーはクモハ53000。

旧型国電では、000からと001からとが混在、別途000と001ともに空番の形式もある。

 

 参考:旧型国電車両台帳、国鉄電車の歩み(30系から80系まで)、

    国鉄電車ガイドブック 旧性能電車(上)、飯田線の旧型国電 増補版

    時刻表 1983/03、他