238Mは、茅野始発で6両、辰野から4両、伊那松島から終点平岡まで2両編成になる。
残雪の山を背景にやってきたのは、クハ68404/クモハ53001の2両、238M平岡行。
全体的に当時の飯田線では4両編成が多く、2両編成は少ない状態であった。
なお1981年と1983年での撮影時点では、同じ車両で編成されていた。(半固定?)
クハ68404←68030←55118←68004(1936年製)
1978年半数置換以降の末期で、クハ68の旧51系(客ドア間の窓が6個)は7両配置。
そのうち客ドアの戸袋窓がHゴム化された車両は、クハ68404とクハ68416である。
416は正面幌付き、404は正面幌無しのため、区別は可能。
クモハ53001←43801←43017(1933年製)
2ドア車は少なかったが末期まで残存、旧42系の53001は小窓が並ぶ。上り奇数向き。
形態が似ている53000は、下り向きであり、パンタグラフがPS13で異なり区別可能。
43015は側面行先表示板が窓上ドア横で端、53001は中央窓下にあり区別は可能。
運転席助手席ともに正面窓下に、43015は小型通風機を塞いだ跡あり、53001は無し。
1230Mは辰野から2両で到着、その後ろに機関区から出庫した2両増結で4両になる。
増結直後の撮影。木製の床、ニス塗の内面、運転席は半室、昔の形態を残している。
コンプレッサーの音とともに、走り出す衝撃音と釣掛モーターの音が聞こえてきそう。
クモハ53001はトップナンバーの様で実は違う。トップナンバーはクモハ53000。
旧型国電では、000からと001からとが混在、別途000と001ともに空番の形式もある。
参考:旧型国電車両台帳、国鉄電車の歩み(30系から80系まで)、
国鉄電車ガイドブック 旧性能電車(上)、飯田線の旧型国電 増補版
時刻表 1983/03、他