一睡の夢:国鉄末期の12年

40年ほど前の国鉄時代の記録

飯田線旧型国電最後の力走25(47009/53008)

1983/04/09 中央線 川岸/辰野、223M 茅野行、
クハ47009/クモハ53008/クハ47069/クモハ54110/クモハ53001/68404

  朝の伊那大島発の茅野行、辰野で後ろ2両増結で6両となり茅野へ向かう輸送列車。

最後部はクハ47009。この中央線乗入の6両編成は、2ドア車が4両も使用されていた。

 

 

1983/03/06 飯田線 伊那北、クハ47009

 旧32系クハ47のため、小窓の連続に目を奪われる。戦前の横須賀線の車両として、

当時のスハ32等の客車のイメージをそのまま電車にしたような印象を持っていた。

 

1983/04/09 飯田線 辰野、クハ47009

 先ほどの223M茅野行が238Mとして戻ってきて、辰野で2両切離しで夕方まで待機。

時間的には逆光と思われるが、天気があまりよくなかったからか、撮影はできていた。

なお6両の238Mは、辰野で2両、伊那松島で2両切り離し、2両で平岡行となっていた。

昼間の2両編成として走行撮影対象としていた238Mも、元は茅野発6両なのであった。

 

1980/07/20 飯田線 豊橋、クハ47009

  この日は真夏の晴れ、真昼前後の1222M/1223M、影が厳しい状態になっていた。

しかし逆に一番高いところから陽が差すため、2列リベットが強調されて撮れていた。

なお、元からのクハ47のため、トイレは助手席側後部連結面3位側である点がわかる。

もう1両のクハ47069は、サハ48の運転室増設車でトイレは運転席後部4位側で異なる。

 

1983/04/09 飯田線 辰野、クハ47009

 正面にもリベットの跡が、昭和一桁の風格のように見られる。

 

  クハ47009(1930年製)、もう1両クハ47069(サハ48015)とともに1930年製。

 

 以下はクハ47009とクハ47069の違いになる。(ただし最末期、~1983頃限定)

例えばクハ47069の1978年の撮影画像では、正面運転席窓は木枠のままであった。

最後の5年でも部分的な更新が実施されていたため、時期によっては微妙な点があり。

クハ47旧32系

 

 側面ではドア、正面では行先表示板等で区別可能、正面中央窓の高さの違いもあり。

クハ47069では客ドア4枚中3枚のドアガラスが2段になっていて、遠目でも目立つ。

なお、中央窓の違いは画像では結構微妙、それでも見た目で妙に069の窓が上がって

いて区別できた印象があった。強調された錯覚かもしれないが、いかがでしょう?

 

  参考:旧型国電車両台帳、国鉄電車の歩み(30系から80系まで)、

     国鉄電車ガイドブック 旧性能電車(上)、飯田線の旧型国電 増補版

     時刻表 1983/03、他