朝の伊那大島発の茅野行、辰野で後ろ2両増結で6両となり茅野へ向かう輸送列車。
最後部はクハ47009。この中央線乗入の6両編成は、2ドア車が4両も使用されていた。
旧32系クハ47のため、小窓の連続に目を奪われる。戦前の横須賀線の車両として、
当時のスハ32等の客車のイメージをそのまま電車にしたような印象を持っていた。
先ほどの223M茅野行が238Mとして戻ってきて、辰野で2両切離しで夕方まで待機。
時間的には逆光と思われるが、天気があまりよくなかったからか、撮影はできていた。
なお6両の238Mは、辰野で2両、伊那松島で2両切り離し、2両で平岡行となっていた。
昼間の2両編成として走行撮影対象としていた238Mも、元は茅野発6両なのであった。
この日は真夏の晴れ、真昼前後の1222M/1223M、影が厳しい状態になっていた。
しかし逆に一番高いところから陽が差すため、2列リベットが強調されて撮れていた。
なお、元からのクハ47のため、トイレは助手席側後部連結面3位側である点がわかる。
もう1両のクハ47069は、サハ48の運転室増設車でトイレは運転席後部4位側で異なる。
正面にもリベットの跡が、昭和一桁の風格のように見られる。
クハ47009(1930年製)、もう1両クハ47069(サハ48015)とともに1930年製。
以下はクハ47009とクハ47069の違いになる。(ただし最末期、~1983頃限定)
例えばクハ47069の1978年の撮影画像では、正面運転席窓は木枠のままであった。
最後の5年でも部分的な更新が実施されていたため、時期によっては微妙な点があり。
側面ではドア、正面では行先表示板等で区別可能、正面中央窓の高さの違いもあり。
クハ47069では客ドア4枚中3枚のドアガラスが2段になっていて、遠目でも目立つ。
なお、中央窓の違いは画像では結構微妙、それでも見た目で妙に069の窓が上がって
いて区別できた印象があった。強調された錯覚かもしれないが、いかがでしょう?
参考:旧型国電車両台帳、国鉄電車の歩み(30系から80系まで)、
国鉄電車ガイドブック 旧性能電車(上)、飯田線の旧型国電 増補版
時刻表 1983/03、他