今回の貨物列車は、貨車2両。そのうち1両は車掌車で、貨物輸送は実質1両になる。
ちょうどうまく明鏡止水に近かったはずなのに、残念なことに少し切れてしまった。
旧型国電狙いのため、気合が不足していた可能性、いけませんね。
ところでその貨車は、何か少し怪しい。中央の丸文字?は、何なんだろう?
拡大して、ワムかワラ+75下線に見えるが、ワムで2桁は無理で、ワラ75になる。
しかし、国鉄在籍車両では存在しない。よく見ると75の下に白線があることがわかる。
これは東武鉄道のワラ75(二重下線=国鉄直通が可能)、1~120までの1両らしい。
丸文字に見えた記号は、どうも東武鉄道の社紋と思われる。
それにしても、東武鉄道の貨車が何で離れている飯田線を走行するのであろうか?
東北線南部なら理由はともかく納得しそうであるが、直感的にはなかなか理解が困難。
しかもこのことが分かったのは、この画像撮影から42年後に詳細を確認した時になる。
いや、今回は本当に参りました。
車両番号に下線は、昭和28年(1953年)の車両称号規定で、新旧番号併記記載時に、
旧の車両番号に下線という画像は、国鉄電車の歩み/30系から80系までのP4等にある。
しかしこれらについては、自分には生前のことで、資料でのみ知ることばかり。
自分が見た車両番号に下線車両は、1984年頃の常磐線で、クハ103-93/188/627/636。
1000番台併結改造のクハ103で見ただけ。これが唯一の例と思っていた。
しかし、貨車の場合は、私鉄所有で国鉄直通が可能な車両は二重下線追加を実施。
ある程度の頻度で存在のため、よく見ていれば、気がつく可能であったことになる。
残念ながら東武鉄道の貨車の画像は、他に見つからなかった。そのため代わりに、
津軽鉄道のキ101の例を自分の撮影画像からあげる。キ101の表記の二重下線に注意。
この二重下線の意識はつい最近のこと。注意不足と不勉強には我ながら情けない。
国鉄電車の歩み「30系から80系まで」P4