一睡の夢:国鉄末期の12年

40年ほど前の国鉄時代の記録

飯田線旧型国電最後の力走28(83103)-2

1983/05/04 飯田線 伊那大島/上片桐、荷2042M 天竜峡行、クモニ83103/クモニ13026

 今回は、②の荷2042Mのクモニ83103から。

荷2042Mは、飯田線旧型国電撮影において、245Mとともに強烈な印象となっている。

荷物電車2両の走行は何か現実離れしており、異世界の出来事を垣間見たような感じ。

それも、通常編成のクモニ83とクモニ13の連結が一番似合っていたように思えていた。

伊那大島/上片桐間のこの地点は、午後から夕方に順光で、陽が良くあたってくれる。

2042Mは1645分頃通過のため、夏季であれば十分に撮影が可能であった。

 

1983/05/05 飯田線 伊那松島/沢、荷2042M 天竜峡行、クモニ83103/クモニ13026

 この地点では陽が少し傾いており、クモニ83103の先頭正面が影になってしまった。

水面の反射位置は少し出来たが、位置的に少し好ましいとは言えず、難しいと感じた。

 

1983/03/05 飯田線 伊那松島/沢、荷2042M 天竜峡行、
クモニ83103右上り前側/クモニ83102左下り後ろ側

 クモニ83が2両連結の荷2042M。最末期の1982年から1983年に見ることが出来た。

同じ2両の荷物電車でも、クモニ83の2両になると印象が違ってしまうように思える。

場所的には、5月5日の撮影地点にほど近いが、季節感では別時期を感じてしまった。

 

1981/07/25 飯田線 伊那松島、荷2042M 天竜峡行、クモニ83103/クモニ13026

 この角度では、クモニ83103の浜松工場入場印が右側にずれていることがわかる。

荷物の表記位置は、後ろの第1エンド側運転室側から2番目と7番目の窓下にある。

1980年頃から1983年の置換までの表記位置として特徴となっている。

 

1982/11/28 飯田線 伊那新町/宮木、荷2042M 天竜峡行、クモニ83103/(クモニ83102)

 クモニ83が2両連結時は、下り側第1エンド側の運転室が正面に出ることになる。

少々苦しい画像になったがご参考。なお影の影響で、画像右側から二番目の乗務員室

ドアに手摺があることがわかる。(折りたたんだパンタグラフ下の乗務員室ドア)

これもクモニ83103の特徴で他車と区別が可能。微妙に異なり、特徴となっていた。

 

  参考:決定版 旧型国電車両台帳

     国鉄電車の歩み(30系から80系まで)、

     国鉄電車ガイドブック 旧性能電車(下)

     写真で綴る 飯田線の旧型国電 増補版

     飯田線 旧型国電等(上)二扉車・合造車

     ザ・ベストNゲージ旧型国電 珠玉のNゲージ作品集

     JTB時刻表1983/03、1981/07、1982/09他